あちこち旅をするにあたって、XJR400Rの性能などに不満があった訳ではないですが、やはり自分の中で、大型へのあこがれというのはずっと抱いておりました。高速使ってのツーリングも楽そうだし、所有する喜びもひとしおだろうし、なによりPAなどでビッグバイク率の多い事。やはり押さえきれない何かがあったんでしょう。ちょっと仕事も落ち着いた7月に大型教習に通い、大型二輪免許を取得しました。

免許を取れば、もちろん、乗り物も欲しくなってくる訳で、7月の終わりに新車でXJR1300を契約しました。ビッグバイクともなると、国内外に選択肢がたくさんあって、CB1300ボルドールもいいな、とか、FZS1000もいいなとか、いろいろと考えたのですが、やはり全体のシンプルだけど、バイクらしさにあふれ、愛着のあるヤマハらしい完成された上品なデザイン、エンジンの機能美、疲れなそうなポジション、そして今年のガンメタルの深い色合いなどに惚れて、XJR1300のオーナーと相成りました。

1ヶ月ほどつきあってみたところで、この素晴らしき相棒のインプレッションを紹介したいと思います。

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納車の日、はじめてまたがって、バイクを垂直に起こすとき、「うわ、重い!」と感じ、正直ビビりました。でも、走り出すとウソのように軽い。よく、滑るように走る、なんて感想を目にしますが、まさにその通りです。乗り心地はとてもよいと思います。車格は確かにビッグな印象ですが、走ってる時はそれを忘れます。慣れてくると、この辺はXJR400Rと感覚的にそう変わらない感じです。むしろ、それが凄い。

取り回しはバネ下が軽いことの恩恵か、コツさえ覚えれば思ったより楽です。足付き性も、悪くありません。幸いな事に、私は両足がギリギリカカトまでつくので、乗りながらバックする事も出来ます。(174cm、57kg)走ってて股間の関節がほぐれてくると、両足ベッタリ。 

やはりそのトルクは感動ものです。400と決定的に違うのはこの点です。400の時は、発進時などに、軽くもたつく感があったのですが、こちらはグググッ!と重い車体が前に出て行く感じ。高速での合流の加速、追い越しも楽々です。(4000回転で120km巡航可能)押し出し感は確かにありますが、普通に運転する分にはさほど恐怖感もありません。

ツーリング派には気になる燃費ですが、第1回目の燃費計算で、9km/lという最悪な結果が出て、「なんと地球に厳しい!」と思いました。しかし、アタリが出てなかった事、あと、運転が慣れてなかったというのもあるようで、その後着実に記録を伸ばし、今では街乗りで12km/l〜13km/l、高速ツーリングで15km/l〜17km/lは出るようになりました。まあこのくらいなら、満足です。

積載能力については、シート下の小物入れは、ブーツカバー、レイングローブ、ツーリングネット、小型のロック(私はブレーキロックを携帯しています)くらいなら入ります。荷かけフックが充実しているので、荷物の大きさに合わせてフックの位置を選べば、かなりの荷物が積めます。

以上を踏まえると、ツアラーというカテゴリーではないですが、かなりツーリングに向いているバイクだと思います。アップライトなポジションも楽で、シートの座り心地も相まって、あまり疲れません。

短所はと言うと…あまりないですが、あえて言うなら。やはりエンジンの発熱量が排気量に比例して大きく、空冷なので、夏場の渋滞は灼熱地獄です。ある灼熱の夏の日に、すり抜けも出来ないような場所で渋滞にハマって、おかげで私のエキパイの根元はかなり黄金色に焼けました。なぜかエンジンのヘッドカバーの左前だけが黄色っぽく。。。最初気になった。04年型から、騒音規制の故に、マフラーのサイレンサーがさらに巨大になり、ヘルメットホルダーが使いにくくなり、ヘルメットがマフラーに干渉します。これはなんとかしてほしかったところ。サイレンサーの位置も低めなので、雨天走行後はかなり泥汚れがこびりつきます。

カスタマイズについては、他のユーザーさんは熱心なようですが、私は今のところ、ノーマルでも必要にして充分な気がしています。マフラーも、2本出しなのがビッグバイクらしいし気に入っています。パワーも有り余るくらいなので、特にチューニングの必要性も感じられず。その分、ツーリング用の装備は充実させて行きたいと思います。まずは、やっぱりビキニカウルが欲しいです。あれはやっぱりあった方が高速で楽です。あとは、GIVIのパニアケースとかいいなあなんて思ってます。

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