01-12 走らない、箱根
バイク乗りの聖地、箱根は、早朝の仕事前などによくふらっと走りに行っています。自宅からアクセスしやすい、というのもありますが、休日は渋滞するので、いつも空いてる時間にズバッと走って、ちょっとお風呂入って帰ってくる…、いつもそんな感じで、のんびりと箱根の良さを堪能するということが、あまりなかったような感じです。(塔ノ沢とか、湯本の辺りは渋滞しますし、停める場所にも困りますしね。よってみたいお店などがあってもついついスルーしてしまいます。)
寒くなって来たことだし、今回は箱根湯本に宿をとって、あまり走らずに、箱根湯本のちょっといいお店などを回ってきましたので、箱根ツーリングの参考に、ご紹介します。(2006年12月2日〜3日)

私は箱根にアプローチする際は、よく西湘バイパスを経由します。東京から西の方に向かう際は、ここを通る瞬間、都会とおさらば、そんな気持ちになって、開放感に浸れます。写真はおなじみ、西湘PAの海岸。

西湘バイパスを降りて、箱根ターンパイクへ。高度を上げる度、体感温度がぐんぐん下がります。今回はバイクに新兵器「グリップヒーター」、そしてジーパンの上に、ゴールドウィンの巻き付け式の防寒パンツ。こうかはばつぐんだ!
大観山ビューラウンジのダムトラックスカフェのカレー。見た目も、味もGOOD!
私は、大観山からの富士に出会える確率が低い男です。すっきり晴れていれば、芦ノ湖の向こうに、富士山がドーンと見えます。(写真をクリック)
今回はどんよりガスがかかってて見えませんでした。
芦ノ湖に出て、箱根関所南の信号を右折、関所跡を超えて、元箱根で右折、その先の畑宿入口をさらに右折して、旧東海道へ。すぐ左側に見えてくるのが小さくて、静かな池、「お玉が池」。
昔、お玉という旅芸人が手形がなかったので、裏山を通って関所を抜けようとしたところ、捕まって処刑され、その首を洗った池であることから、この名がつきました。
程なくして、旧東海道のオススメスポット、「忠臣蔵」でも有名の甘酒茶屋が左手に見えます。赤穂浪士の一人、神崎与五郎が吉良邸討ち入りに向かう途中、ここで馬子にいいがかりをつけられたが、大命は足す前であったので、馬子に詫びの証文を書いた場所だそうです。そのこちらは隣接されている旧街道資料館。江戸時代の庶民の風俗を伺い知ることが出来ます。 甘酒茶屋のバス停。江戸時代には、旧街道を往来する旅人の休憩場所として繁盛していたそうですが、現在も沢山の人が名物の甘酒と、力餅を食べるために訪れます。
向かって右側の入口。今日は寒くて、みんな中で甘酒で暖まってました。 入口はこんな感じ。千社札がベタベタと。中は土間になっています。杉皮葺きの屋根が印象的。 こちらが、黒ごまのきな粉が香ばしい、「力餅」450円なり。峠を越える、力がわいてくるようにとの思いが込められています。
そして名物甘酒。写真は白くすっ飛んじゃってよく解りませんね。この甘さは、砂糖の甘さではなく、お米本来の甘味だそうです。驚き。アルコール分はないので、ライダーさんにも安心。400円なり。温まりますよ。 店内の柱には、何故か、名刺やら、使い終わった定期券やら、ポストカードやらが貼付けられています。私も名刺を貼ってきました。 甘酒茶屋の裏手には、箱根旧街道。ここから徒歩で、箱根七曲り(県道732号線)に出ることが出来ます。
今回は、箱根湯本の、その名も箱根湯本ホテルに一泊。早めに宿に着いて、荷物を置いて、箱根湯本の街を散策することにしました。ガイドブックでもおなじみの光景、早川に架かる、湯本橋。 湯本橋のたもとには、有名なはつ花そばの本店があります。こちらは、本店の脇道から行ける、新館。 駅前通りを歩くと、練り物屋さんやら、干物屋さんやら、梅干し屋さんやら、お土産屋さんが沢山。試食だけでお腹いっぱいになりそうです。こちらは、小田原蒲鉾もあつかう、「鱗吉(うろこき)」というお店。
あぶらとり紙と言えば、京都の「よーじや」が有名ですけど、こちらは奈良の「ひより」。神奈川県では、湯本と、鎌倉にあるのですが、地域限定のパッケージが売っているのが楽しいです。メンズ用もあり。私はギャッツビーのフェイシャルペーパーでゴシゴシの方が好きですけど。 あじさい橋。ちょうど箱根湯本の駅の正面に位置する、朱塗りの橋で、人力車が待機しています。ちなみに、箱根湯本では、11月3日、文化の日に、大名行列が開催されます。「下にぃ〜 下にぃ〜」 箱根湯本の駅。箱根の玄関口です。いつも観光客でにぎわっています。この辺の紅葉は、イマイチか。
こちらは箱根湯本で一番気になっているラ・アーメン屋さん。日清亭本店。麺を手打ちで作っているところを店の外から見られます。今回はホテルで夕食なので、お店の場所を確かめました。ちょっとした駐車場もあり、ここならバイクも停められます。今度試してみます。 さて、一通り駅前通りを散策したので、今回の目的のひとつ、「豆腐処荻野」に向かうため、湯本橋を引き返します。 こちらが「豆腐処荻野」この地で100年以上、代々伝わる製法を守っています。
お店の中は、こんな感じ。お店の外に、ベンチがあって、そこで食べることも出来ます。 外左が玉だれ豆腐300円なり、右がごま豆腐200円なり。これはホントに凄いです!豆腐食べてこれほど感動したことはありません。ヨーグルトのようになめらかで、コクもあって、ほのかな甘味があとを引く味。夕食前に、満たされてしまった!!豆腐の味が解るようになって、3年前にタバコやめて良かったなあと、つくづく思います。 湯本でお茶するなら、こちら。茶房うちだ。お店の前に湧き水が湧いていて、その水を使ってコーヒーを入れてくれます。1日16個限定のシフォンケーキも大人気。
さて、今晩の夕食。湯本の駅前で試食しまくり、素晴らしい豆腐に感動して、それでもなお、美味しく頂きました。この他、天ぷら、鍋がつきました。食べ過ぎた。箱根湯本ホテルは、お湯はともかく、露天も、内風呂も広めだし、部屋のお風呂もいちおう温泉が蛇口から出ます。それでいて、結構リーズナブルで満足でした。朝食のパンも、箱根ベーカリーというホテル直営のパン屋さんの焼きたてのパンで、本当に美味しかったです。
翌日は、晴天。しかし、気温がかなり低い。おなじみの大湧谷に行くことにしました。気温が低いせいか、いつもより蒸気が多く出ているような…。ここで初雪観測。 火山性ガスにやられて、苦しんでいるの図。(その笑顔は何だ!) こちらで大湧谷名物、黒卵を生産中。1個で7年延命。10個食べれば、あと70年生きれるのかなあ?
ここに露天風呂なんか作ったら、リアルに効能がありそうなんだけどなあと、いつも思います。明治になるまでは大地獄とか言われていたそうです。 黒卵、一袋6個入りです。なんでバラ売りしてないんでしょうかね。 さてさて、今回はタイトルの如く、あまり走らなかったのですが、それでも箱根は楽しめますね。また暖かくなったら、ちょくちょく走りに来ますけど、そうです、安全運転で行きましょう。
(今回のルート)午前8時出発〜横横狩場IC〜逗葉新道〜国道134〜西湘バイパス〜箱根ターンパイク〜大観山レストハウス〜芦ノ湖〜県道732〜甘酒茶屋(甘酒、力餅喰らう)〜箱根湯本ホテル14時到着〜湯本駅前散策〜あとはホテルでノンビリ。

(翌日)9:30チェックアウト〜国道1号〜大湧谷(くろ卵喰らう)〜仙石原〜東名御殿場IC〜帰宅
いつも走るばかりだった箱根も、じっくり散策してみると、美味しいものや、気になるスポットが沢山。今回は箱根の入口、湯本を中心に紹介しましたが、これからも機会があれば、ゆっくり箱根を散策して、オススメスポットなどご紹介したいと思います。